緊急着陸前後の
交信記録音声ファイルをベースに作成しています。
航空路上を順調に飛行していたSWA1380便は、突然第1エンジンが破壊し、コンプレッサーブレードがエンジンカバーを突き破って飛散します。
エンジンが片肺状態になり、胴体は部品が当たったため穴が開き、機内が急減圧した状態となります。
パイロットは、安全な高度まで機体を急降下させつつ、ニューヨーク・センターにコンタクトし緊急事態を宣言します。
SWA1380機がセンターに緊急事態を宣言してから、フィラデルフィア空港へ無事に着陸するまでどのようなドラマがあったのか、
また、緊急時におけるパイロットの冷静な判断力とコントローラーの連携プレーをぜひあなたの耳でお確かめください。
興味本位の野次馬的な立場ではなく、あくまでもパイロットとして緊急時にどのような対応をすればよいかを
学習し、同時にアメリカのATC環境に接するための教材となっています。
CDの内容
トラック1: ARTCC 10R(航空路管制センター・セクター10)
トラック2: ARTCC 10R(航空路管制センター・セクター25)
トラック3: ATCT ND DR(フィラデルフィア出発管制・北セクション)
トラック4: ATCT NA AR(フィラデルフィア進入管制・北セクション)
トラック5: ATCT LE LC(フィラデルフィア飛行場管制・東セクション)
トラック6: ATCT LW LC(フィラデルフィア飛行場管制・西セクション)
音声データは、上記6施設と航空機の実際の交信を録音・編集したものです。施設ごとに1つのトラックに収録しています。施設間の管制官や消防隊の会話も録音されています。
航空無線の交話法は、ICAO(国際民間航空機関)によって、世界標準となるものが決められています。
アメリカももちろん加盟国なのですが、実情は独自路線というか、かなり標準から逸脱していて、他国の
パイロットから恐れられています。
通常の手順から少しでも外れると、アメリカンイングリッシュのオンパレード状態となり、外国人パイロット
が理解するのは厳しくなります。
もしもあなたが、アメリカに行って飛行機の操縦をするとしたら、嫌でもこの強烈な環境に晒されるわけです。
一言聞き違えたら大惨事になる可能性をはらんでいます。
この教材の交信記録は約15分間ですが、